死なせてしまう金魚の飼育 よくある失敗

こんにちは。なおたろーです。

お家に迎え入れたかわいい金魚。
愛情をこめて育てているのに、いつも長生きせずに死んでしまう・・・

ペットショップに聞いても、上手く解決できない・・・

そんなことはありませんか?

店員さんも、お客さんの話を聞くだけでは、実際にどんな飼育をしているのか正確に把握することは困難です。
ですが、同じ人間。どんな失敗をしてしまいがちなのか、
金魚飼育がうまくいかない人には、ある程度傾向があることが分かります。

今回はショップに勤めていた時に、お客さんと話しをしていた経験と
お客さんの水槽のメンテナンスをしていた経験を踏まえ、
金魚飼育において、初心者がやってしまいがちな失敗をまとめてみます。

やってしまいがちな失敗

飼育水槽が小さすぎる

小さすぎる水槽で飼育してしまう原因として、
大きな水槽を室内に置きたくないという、日本の家庭事情と価値観があります。

金魚を飼育するなら最低でも60㎝水槽と言いたいところですが、現実的ではないようです。
ですので、最低でも20L入る水槽を選んであげましょう。と言っておきます。

ですので当然、金魚鉢での飼育はやめておきましょう。
金魚鉢とは言いますが、金魚を飼育できる代物ではありません。

メダカや赤ヒレであれば飼育は可能ですが、金魚にとってあまりにも水量が少なすぎます。

また、「どんぶり金魚」という飼育法を広める動きが一部メーカーやメディアなどで見られます。
金魚をちいさなどんぶりに入れ、水換えを毎日するという飼育方法です。

小さなスペースで簡単に飼育できると謳えば、金魚飼育のハードルが下がるので、
広めたい意図はわかります。

ですがこの飼育方法はおすすめすることはできません。
飼育というよりは、「生命をかろうじて維持させている状態」に近いでしょう。

エサの量が多すぎる

正確に言えば、エサを水量と濾過能力に見合った量に調節できていないということです。

広大な池で飼育しているのであれば、エサをあげ過ぎたからといって、どうということもないでしょう。
ですが、小さな水槽の場合はそうはいきません。

エサを与えれば与えるだけ、少ない水量の水槽内に汚れが蓄積していきます。
汚れがたまると水が酸性に傾いていき、やがて金魚は体調を崩します。
本来金魚は大食漢な魚ですが、餌の量を制限することが、長生きにつながるのです。

どのくらいの量をあげる?

僕の常識をはるかに超えた、
信じられない量の餌をあげている人が、結構います。

必ず金魚が食べきる量を与えます。
食べ残しがあってはいけません。
生物ろ過がうまく機能していない、水槽セットから1か月までの間は特にです。
食べ残しが出たら網で掬います。

エサの回数は1日1回か2回までです。

エサの量はお腹いっぱいの6~8割程度にしておきます。
毎日餌をあげて観察していけば、金魚の食べる量が分かってくるはずです。

エサのやりすぎはダメ。理解してるけど・・・

金魚にエサをあげ過ぎるのは良くないと理解しながら、
エサをたくさんあげたいという欲求が抑えられない人も多いです。

どうやら動物にエサをあげる行為は、人間の脳に快感を与えるようです。

ハトや野良猫に餌をあげることが生きがいの人。
犬や猫がかわいくて、ついエサをあげ過ぎて早死させてしまう人。

大事なペットのために、エサの量をコントロールすることを意識しましょう。

水を換えない・換水量が少ない

水を意地でも換えない人が多いです(笑)
めんどくさいのはわかりますが、水換えは必須です。

たしかに、濾過が安定してくると、数カ月水を換えなくてもなんとかなってしまう事はあります。
ですが、水槽の見た目は問題無さそうでも、確実に水質は悪化しています。

せめて2週間に1回は換えましょう。
カルキ抜きをして、新たに入れ換える水の水温がほとんど同じであれば
全体水量の半分から2/3換えても構いません。
あるいは、ほぼ全換水しても問題が起こることはほとんどないでしょう。

水は換えても砂利やフィルターに溜まった汚れは放置している

砂利を敷いている水槽の場合、ただ水を換えるだけではいけません。
砂利の中に溜まった汚れを、少しずつ取り除いていく必要があります。

完全に綺麗にする必要はありません。
汚れが溜まりすぎない程度に掃除していきます。

砂利掃除は、何もめんどくさい事はありません。

プロホースを使って砂利の中に溜まった汚れを吸い出します。
これで水替えと砂利掃除を同時に行えます。

砂利を敷いている水槽では、必須の水替え道具です。
フィルターの掃除については、使用しているフィルターにもよりますので、今回は説明を省きます。

水槽の掃除=丸洗い と思い込んでいる

マメで綺麗好きな性格の方にありがちですが、
水槽の見た目が汚れてくるたびに、わざわざ重い水槽を外に出して、砂利を丁寧に洗ってしまう方が結構います。

毎回こんなお掃除をしていては、体にとても負担になりますし、
金魚のためにも良くないのです。

砂利の中には水をきれいにしてくれるバクテリアが住んでいますので、
水道水で綺麗に洗ってしまうと、濾過能力が極端に低下してしまいます。

そういった管理をしている方は、もっと簡略化してみましょう。

日常の水槽掃除の仕方

  • ガラス表面の汚れをスポンジなどでこすり落とす。
    水中に汚れがまき散らされるのが心配な方もいると思いますが、問題ありません。
  • フィルターが汚れていれば掃除する
  • 専用の道具(プロホース等)で水換えする

これを2週間に1度やってあげれば十分です。