ハイグロフィラ ピンナティフィダの水上栽培

人気者のハイグロフィラピンナティフィダの水上葉

この水草の特徴としてもっとも素晴らしい点は、水中で石や流木に活着する性質があることです。
活着する新しい水草として、衝撃的なデビューを果たした水草です。

やや高価な水草ですが、栽培は水中・水上問わず難しくはありません。

ピンナティフィダの水上栽培

耐寒性

ハイグロフィラの仲間は、概して寒さに弱く、屋外での越冬が難しいものが多いです。
ピンナティフィダは、他のハイグロフィラの仲間に比べれば、寒さに強い方だとおもいます。

僕は冬場それほど冷え込まない地域に住んでいるのですが、ビニールハウスの中で越冬することに成功しています。
西日本であればビニールハウスの中で越冬できる可能性が高いと思います。

育成のコツ

日当たりがそこまで良くなくても、枯れること無く成長します。
うちの水道水はかなり高度が高いのですが、よく育っています。
新しい用土よりも、古い用土の方が調子がよさそうな所をみると、それなりに硬度があった方が調子がいいようです。

成長は遅いですが、育成の途中で訳も分からず枯れてしまうということは少ない、育てやすい水草だと思います。

虫にやられにくい

ピンナティフィダ以外の水草が軒並みアブラムシにやられている時でも、
この水草に付くことはありませんでした。

今のところアブラムシが寄生しているところは見ていません。

イモムシにもやられにくいですが、今年新芽の部分を齧られているのを発見しました。
稀にしかやられないところを見ると、虫にとってはあまり美味しくないようですね。

独特の匂いがする

ピンナティフィダの水上葉は、刺激を与えると独特の匂いがします。

スッとするハーブのような香りです。

この香りの成分が虫を遠ざけているのかもしれません。

栽培環境による葉の変化

湿度がそれなりに高い環境で栽培していると、水中葉に近い印象の葉になります。
高光量で湿度が低くなるほど、産毛の生えた、緑っぽい葉になります。

ポットでも栽培しやすい

割と成長は遅めなので、小さなポットでの栽培にも適しています。
植え替えをさぼっても結構耐えてくれるようです。

最初は上に上に伸びようとするので、伸びすぎた茎はカットしてしまいます。
元気よく飛び出した部分のカットを繰り返すことで、このようにこんもりと茂らすこともできます。

また、このようにカットすると、横に這っていくようになるので、密度がどんどん高くなります。

根はこんな感じでポットからはみ出ています。

ピンナティフィダに限りませんが、根はしっかりと張るので、ポットは直置きせずに空間を作ってあげると、根の成長を阻害しません。