水槽のメンテナンス業者を起業して儲かるのか?就職して働くのはどうなのか?

水槽メンテナンスの仕事ってどうなんでしょうか。

過去に水槽メンテナンスの仕事を経験しているので、僕なりの考えをお伝えできればと思います。

ただ個人的な感想が多いので、あまり間に受けすぎないでください。

あくまで一つの参考として、受け取っていただければ幸いです。

水槽メンテナンスは儲かるのか

個人的にはあまり旨味はないビジネスな気がします。

今の日本の不景気な所を考えれば、それが普通の発想です。

富の象徴として、水槽を置く時代は終わりました。

 

極論ですが、フランチャイズの本部を立ち上げて、全国に大勢の人を加盟させられれば、かなり儲かるでしょう。

それには十分なノウハウの構築と、人を引き付けるたぐいまれなカリスマ性が必要です。
既にそういった人はいるので、席は埋まっています。

狭い業界にカリスマは一人か二人で十分です。

地方の方が可能性があるかも

都会はメンテナンス業者が沢山あり、競争が激しいので新規参入は無謀に思えます。
ネットで検索したら上位に検索される業者か、お客さんの近くにあるショップに仕事が入っていきます。

 

地方ではメンテナンス業者が少ないエリアが存在しますので、都会よりはチャンスがありそうです。

ですが、このご時世に、しかも都会でない場所で、水槽にお金を使う人がいるのでしょうか。

 

景気の悪い今の日本でも、未だにお金をもっているところ。

それは病院などの医療施設ですね。

日本の景気が悪いからと言って、患者さんが減ることは無いですから。

それなりに人口があれば、病院もそれなりにあるはずです。

病院を狙って営業をかければ、割と高いメンテナンス料を取れるかもしれません。

人をたくさん雇わなければ利益が出ない

当然、安い料金の仕事は受けないようにして、なるべく高いお金を払ってくれるお客さんに絞るべきです。

ですが、そこまでどっしりと構えてられるほど多くの富裕層を捕まえられるとは思えません。

結局、メンテナンス専門業者として起業するならば、なりふり構わず、なるべくたくさんのお客さんと契約を結ぶ必要があります。

さて、一日に訪問できるメンテナンス先の数は、誰がやっても大して変わることはないです。
どれだけ技術があって、仕事が早い人でも、一日にせいぜい人より1件多く回れる程度です。

つまり、働き手一人当たりが出せる利益は、限界が決まっているということです。

 

そういった仕組みの中では、どんどん仕事をとって、従業員を増やして規模を大きくしていくしかありません。

後ほど説明しますが、水槽メンテナンスは肉体的に負担の大きい仕事です。
自分が現場で働くようでは、身がもたないでしょう。

そこで若い人を低い給料で雇って、バリバリ長時間働いてもらいます。

雇われる側には少し厳しい環境

水槽メンテナンスの仕事に就きたいという人にも考えてもらいたいのですが、

利益を上げる数少ない方法は、規模を拡大するか人件費を削ることです。
なので、なるべく少ない人数で仕事を回した方が経営者にとっては良いわけです。

どれだけ優秀なスタッフでも、一人が一度に担当できるお客さんや仕事は限られています。
繰り返しになりますが、一人が出せる利益は変わりません。

つまり、従業員の給料も低いまま、仕事のハードさもずっと変わりません。
こんな業界、けっこうありますよね。

雇われて働く側には厳しい業界かもしれません。

アクアリウムで人を癒したい!感動させたい!という人は注意

限られた予算の中で、そして、
月に数回のメンテナンスで人を感動させるような、特別な水槽を作るのは非常に困難です。

作業効率を考えると、なるべくシンプルなレイアウトにシフトせざるを得ないのです。

水槽の背面から色の付いたライトを当てて演出をしてみたり、そういった部分で魅せる事になります。

キレイでオシャレな水草水槽レイアウトを作りたい!という人もいるでしょうが、

水草水槽というのは非常に不安定な代物です。

強力なライトを使用するため、コケ(藻類)が大発生することは珍しくありません。
特にセット初期はほぼ必ずコケが出てしまいます。

水草水槽は肥料のバランスも非常にシビアです。

肥料をあげ過ぎれば、当然コケがでます。

逆に肥料が少なかったりして、栄養素の何かが欠けると、水草の成長不良が起こり、
チッソやリンを吸収できなくなってコケが大発生、なんて現象もあります。

要するに、1~2週間に一度のメンテナンスでは、修正可能なレベルからかけ離れてしまう事が多いのです。

そのうち水槽内の環境のバランスが取れて、綺麗な時期もあるのですが、
常にその状態を維持することは非常にむずかしいのです。

お客さんの所へ行って、自分の渾身のレイアウト水槽が、見るも無残な状態になっていたらどうでしょうか。

予算も時間もない。アクアリウムってもっといろんなことができると思ったのに、全然できないじゃないか・・・
なんてことも感じることもあるでしょう。

アクアリウムで何かを表現したいとか、人を感動させたいとか、
そういったことをモチベーションとしている人にとっては、けっこうキツイ現実があります。

がっかりした人へ ぼくからの提案

YouTubeで自分の水槽の動画を出してみたらどうですか?

最高の状態の水槽を撮影すれば、ずっと美しいままネット上に存在し続けてくれます。

本物の水槽には敵いませんが、撮影技術や編集技術を高めれば、人を感動させたり、癒すことができるはずです。

世界中のたくさんの人に見てもらえます。
これは本物の水槽にはできないことです。

また、動画撮影・編集技術は、お金を生み出すスキルです。

アクアリウム関係の動画で収益化できなくても、
習得した編集スキルで、別のジャンルの動画をアップすればいいのです。

それでも上手くいかなくたって、大したことありません。
借金を背負う必要もないですし、仕事しながらできますからね。

今の時代、水槽のメンテナンススキルより、よっぽどお金を生み出せるスキルだと思います。

水槽メンテナンスの辛さ

具体的にどんなところがしんどいのかまとめてみます。

体力勝負で力仕事が多い

何度も述べたように利益を多く出すためには、それだけ多くのメンテナンス業務をこなさなければなりません。

大きな水槽を運んだり、水の入ったバケツを運んだりと、力仕事がたくさんあります。

普段のメンテナンスなら問題ないでしょうが、女性の方には筋力的にかなりムリな状況が出てきます。

腰を痛めやすい

アクアリウム関係の仕事は、腰を痛めている人が多いです。
中途半端な姿勢で作業したり、先ほど述べたように力仕事が多いためです。

一度腰を痛めてしまうと、慢性的な症状となることがほとんどです。

そんな時、仕事を一人でこなしていたとしたら、もうどうしようもありません。
無理をして仕事を続ければ、悪化することはあっても、良くなることはありません。

スポットや月に一度のメンテナンスはつらい

月に2回か4回訪問しているメンテナンス先ならまだいいのですが、スポットで入ってくる依頼や、月に一度のメンテナンスは骨が折れます。

というのも、いざお客さんの所へ訪問してみると、水槽がとんでもなく汚れた状態が多いからです。

コケが水槽壁面を覆い、中は良く見えず、
水槽の底は汚れでドロドロの状態。

フィルターもドロドロでひどい汚れ。

そういったメンテナンス先では掃除も一苦労です。

汚い水槽を掃除するというのは、気分が沈みます。

綺麗にしても、どうせまたドロドロに汚すんだろうな~。
なんて考えながら掃除してましたね。

ちゃんと労力に見合う料金を取れればいいとは思いますけど。

 

なぜそこまで汚れるか。

もちろんお客さんが自分で掃除することが無いのも理由の一つですが、

昔から魚を飼育しているアクアリストからしたら、とても考えられない量の餌をあげるお客さんがなんと多いこと。

定期的なメンテナンスで契約している場合であれば、餌やり担当の方とコミュニケーションがとれますので、エサの量の調節を頼むことができます。
が、言っても聞かない方もいたり。

手が荒れる

常に手が荒れてる人が多いですね。

これは体質にもよるとは思いますが。

水槽に手を突っ込むので、あまり保湿剤を塗ったり手のケアができないからでしょう。
冬は乾燥するので特に荒れます。

淡水ならまだましですが、海水を扱うことになったら、かなり染みてつらいです。

長時間労働・低賃金

雇われる側は長時間労働と低賃金で、待遇はよくありません。
その理由はさきほど説明したとおりです。

若い人がどんどん入ってすぐ辞めていきます。

あなたこの仕事好きだから我慢できるでしょ。ということです。

趣味に関係する業界では、待遇が悪くても働きたいという人が一定数いますからね。

さいごに

実際にやってみて僕が感じた印象はこんな感じです。
暗い面が多くなって申し訳ないです。

水槽に対して、過度な期待を持っている人への参考になればうれしいです。

でも、水槽を管理してるだけで幸せって人もいると思います。
価値観はそれぞれで、やりたいことがあればやればいいと思います。