たまにテレビやニュースで取り上げられる苔テラリウム。
今ブームだとか言ってますけど、本当にそうでしょうか?
本当にそうならホームセンターなどの小売店もっと見かけるはずです。
苔テラリウム、僕は好きです。
でもビンに入れた苔テラリウムって割と鑑賞したり管理する上で、また業者や作家が販売する上で弱点が多い商品だと思います。
僕が思う苔テラリウムの問題点をいくつか挙げていきます。
もくじ
苔テラリウムの商品としての問題点
これは簡単に言えば地味で見栄えがしない割に高い、という事がほぼ全てなんですが、
僕なりに分析してみました。
暗くて中身がよくわからない
苔テラリウムって写真だとすごくきれいです。
けど実物はかなり強めのライトを当ててあげないと、暗くて中身がどうなってるのわかりにくいです。
これは苔自体が非常に地味な色合いをしていることが理由の一つです。
もう一つはコルク瓶などが上からの光を遮断する容器が多用させるため、暗くなってしまう点です。
また、ガラスの表面が光を反射してしまうので、これまた見えにくくなる原因になります。
湿度でピンが曇って中身がよく見えない
基本的にフタを閉めた状態で管理するものと捉えられてるため、ビンの内側は大概曇っていて、苔をよく観察できません。
観察するときに内側を拭いたり、フタを開けた状態で毎日霧吹きをしてあげればよいのですが、管理する人の苔への興味やマメさなどが必要になるでしょう。
フタをずらして、すき間を少し開けるといいかもしれませんが。
ビンが湾曲して中身が歪んで見える
これは容器のガラスの質にもよりますが、安価なものや分厚いもので顕著です。
苔テラリウムの中身がよくわからない、パッとしない原因の一つでしょう。
輸送に弱い
某通販サイトで販売している苔テラリウムのいくつかの商品レビューを見てみると、
「届いた商品の中身が崩れていた」という低評価のレビューが付いているものがちらほら。
もちろん、用土や梱包に工夫を凝らして発送されている販売者がほとんどでしょうが、
どうしても運送会社の輸送には耐えられず、中身が崩れてしまうということがあるようです。
僕も実は苔テラリウムをネットで販売したことがあったのですが、本当に神経を使いました。
粘り気のある用土を自分でブレンドして、容器の中に梱包材を大量に詰めて、
容器自体がが動かないように工夫を凝らし、段ボールに割れ物注意のテープを必要以上に張り・・・
それでもお客さんのところに届くまで、毎回ハラハラしてました。
それが苦しくて割に合わないな~コレ、と思いネット販売をやめてしまいました(笑
上記のようなことから、小売店では苔テラリウムの売上が芳しくなく、売れ残り、手間をかけて管理することなどできませんから、
次第に茶色く変色したみすぼらしい苔テラリウムになっていきます。
今ブームの苔テラリウムを試しに置いた店側としては、もう置くのはやめよう、と考えるようになるでしょう。
次は瓶入りの苔テラリウムの管理面の意外な難しさについてお話していきます。
苔テラリウムの管理面の問題
苔テラリウムって簡単って触れ込みですけど、僕は結構管理がシビアだと思ってます。
管理というよりも、置き場所の選択が難しいように感じます。
置き場所の問題
説明書やネットの情報などを見ると、
「苔が蒸れて痛むので直射日光は避ける」とあります。
その通りだとは思います。
この注意によって、苔が痛んでしまわないよう、あまり光が差し込まない暗い場所に置いてしまう人が多いでしょう。
ですが、これが苔を弱らせてしまう原因とも考えられます。
苔の種類にもかなりよりますが、苔を育てるためには、普通の人が想像する以上の光量が必要だと感じます。
最低でも午前中光が差し込む窓際に置かなければ、苔の生育に必要な光量を得られない気がします。
あるいは、一日中明るい照明が付いているオフィスぐらいでしょうか。
ですが、ここで瓶入り苔テラリウムの構造上の問題があります。
少し置き場所の選択を誤り、日光に当てすぎただけで、フタを閉め切っているためにビンの中が蒸れてしまうのです。
蓋つきの容器が、「光は意外なほど必要だが、当てるとすぐに蒸れる」という難しさを生み出しているのです。
苔テラリウムを副業にしようと考えている人へ
僕はチャレンジすること、それってすごく尊いことだと思います。
僕からお伝えしたいのは、
苔テラリウムや苔玉教室などのワークショップの開催を、一番の目的に据えてやることが重要ということです。
これが効率よく稼ぐ、唯一の方法でしょう。
苔テラリウムはとってもニッチなジャンルですから、数少ない需要の中でわざわざネット通販などで競争する意味はあるでしょうか。
ワークショップはハンドメイド作家さんの収入源の大きな割合を占めるといいます。
僕は気が小さいので大勢の人に教えるなんて、とてもできませんけど(笑
人と関わるのが好きって方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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