水草がうまく育たないなら「足しソイル」だ!

皆さんは今まで順調だった水草が育たくなったときはどうしますか?

いろんな肥料を試したり、水換えを頻繁にしてみたり。

それでも水草のコンディションが戻らなければ、「足しソイル」を試してみることをオススメします。

なぜ水草といえば「ソイル」なのかを考える

ソイルには水草に必要な栄養分が含まれているから、というのは正解ですが、それだけでしょうか。
もしそうなら、砂利の水槽に肥料をたくさん添加してあげればいいだけです。

ソイルを使用することの意味として、一番重要なのが「ソイルが水のpHを下げる」ということです。

水草水槽で栽培される多くの水草は、弱酸性の水質を好みます。
(弱酸性の水質が苦手な水草もあります。)
ソイルは弱酸性の水を容易に作り出せることから、水草水槽に多用されるようになりました。

水草が育たない原因はpH上昇によるものが多い

ソイルのpHを下げる効果・軟水にする効果がなくなってくると、だんだんと中性~弱アルカリ性の水になっていきます。

セットから時間が経った水槽で、パールグラスだけが勢いよく成長し、ほかの水草を覆いつくしてしまう事があるのはそのためです。
また、パリスネリアなども、長期維持した水槽ですさまじい勢いで増殖することがあります。

こういった水質の水槽では、弱酸性の軟水を好む水草が、ほとんど成長しないことがわかります。
またこのような場合、肥料をいくら添加しても、ロタラやグロッソなどは復活しない事が多いです。

CO2添加は、pHを下げる効果もある

余談ですがCO2を添加している水槽では、ソイルのpHを下げる効果が落ちていても、しばらくはそれなりに水草を育成することができます。

CO2添加によって、水草が必要としている二酸化炭素を直接供給しているという面もありますが、
pHを下げることによって、水草の成長を促進しているという側面もあります。

足しソイルとは

「足しソイル」とは、既にセットしてある水槽の中に、後からソイルを追加してあげることです。
セットから半年~一年ほどすると水草の成長が鈍ってきます。

このタイミングで足しソイルをしてあげることで、水草のコンディションを取り戻すことが可能になります。

水草の勢いが復活したのを確認したら、固形肥料を埋めこみ、液肥もできれば添加してあげます。

足しソイルのやりかた

ソイルを入れる時は、プラケなどに入れて少し高いところから水面に落としてあげます。
そーっと入れるとソイルが浮いてくることがあるからです。

多少水が濁りますが、問題ありません。
すぐに落ち着いて、透明度が回復します。

そのままソイルを入れるだけでも効果はあります。
ですが、当然ソイルを足せば厚みがでてしまい、不自然に感じてしまう方もいます。

そういった場合は、ホースを使ってサイフォンの原理で水と一緒にソイルを吸い出してしまいます。

一度に大量にソイルを取り除くことは大変ですので、
一回の水換えで吸い出せる範囲を考えて作業を行います。

足しソイルのメリット

足しソイルの効果は、水草の成長を促進させるだけではありません。

吸着系と呼ばれるソイルを使用すれば、コケの発生を抑制できる場合があります。
どうやら硬度が高い水質の方が、頑固なコケが発生しやすいようです。
また、過剰な養分を吸着してくれることも、コケ抑制に役立っていると考えられます。

また、同じく吸着系ソイルの効果により、水の透明度が上がります。

どんなソイルが良いか

僕の場合はプラチナソイルを愛用しています。
安くて質もいいので。