クリプトコリネの水上栽培
基本的にはポットに入れて、腰水栽培で管理すると良いでしょう。
僕は通常この方法で管理しています。
海外の方の動画です。
こちらの動画では、ポットを直には置かず、ワイヤーネットのようなもので、底上げしてます。
水はエアレーションをして痛まないようにしていますね。
水位はポットに少し触れるくらいで、あまり水位を高くしていないのがわかります。
僕の経験からしても、
腰水での管理をする場合、水位を高くすると、あまりいい結果が出ません。
ポット内の水が停滞してしまうからでしょう。
どうやら、ポット内で酸欠や、水質の大きな変化など、植物には良くないことが起こっているようです。
あくまで、用土を湿った状態に保つために、浅く腰水をします。
クリプトコリネを腰水で管理する
腰水の状態でクリプトコリネ・ペッチーを2か月ほど室内で放置したものです。
もとは衣装ケースの中で大事に育ててました。
用土はソイルです。
たまーに水を追加するくらい。
特に窓からの光が入るわけでもなく、エアコンの風も若干あたるくらいの、乾燥気味のあまりいい環境とは言えない場所です。
そんなところでも枯れずに状態を維持しています。
さすがに成長はしていませんし、あまり状態も良いとは言えませんが。
根がすごいはみ出してます。
ここまで根がはみ出しているのは、
セルトレー、セルボックスと呼ばれている園芸用品の中にポットをはめて管理しているためです。
ポットの底面が、浮いた状態になっているということですね。
これで水が痛んだり酸欠にならないかと、心配になるところですが、あまりそういったことは起こりません。
理由は知りません。
クリプトコリネを衣装ケースに入れて管理する
こちらは、衣装ケースで一から栽培したウンデュラータ・レッドです。
ある程度成長した後、置き場所がなくなったので部屋の隅に半年ほど放置。
暗い場所なのにちゃんと枯れずにいてくれてました。
当然成長はしてません。
暖かくなったらちゃんと育てます・・・
さて、クリプト育成に使用した衣装ケースですが、密閉性は全然ありません。
蓋をしても隙間がかなりできるような設計になってました。
そのため高湿度の状態に保つことはできず、何年か前の当時、失敗したなーと思っていたのですが、
案外この隙間が、クリプトや水草の育成には十分な湿度と、程よい換気をしてくれたのかも。
そんなわけで、強い直射日光や冬の低温さえ避ければ、結構育成しやすい水草だったりします。
15℃程度であれば溶けることも、ほとんどないんじゃないでしょうか。
品種によるところもありますが。
ちなみに高温に関しては、けっこう耐性があるように感じます。
あんまりひどいと溶けますけどね。
敵はアブラムシ
クリプトコリネを室内で管理していても、アブラムシにやられることがあるので注意です。
水に沈めて撃退するしかないので、非常に面倒です。
対策ですが、室内の照明をLEDのみにして、蛍光灯を一切使わないようにすると、アブラムシの被害が激減しました。
蛍光灯はLEDよりも紫外線を発生させるためです。
当然、これはクリプト以外の水草にも言えます。
マツモなんかも水面に浮いていた部分をアブラムシやられまくっていたのですが、最近は被害が無くなりましたね。
ヨーロピアンスタイルという栽培方法もある
ヨーロピアンスタイルは、ポットに小分けで植えるのではなく、水槽や衣装ケースなどの容器そのものに土を入れてクリプトを育てる栽培方法です。
ヨーロッパの愛好家の中ではメジャーな管理方法なのだとか。
こちらも海外の方の動画で、バケツのような、透明の蓋つき容器にそのまま土をいれ、クリプトコリネ育てています。
僕もやったことがあって、もう写真もないのですが、何年か前に試したときは、ちゃんと育ってくれました。
クリプトは根をたくさん出す植物なので、ポットに植える場合に比べて、根の成長を邪魔することがありません。
管理も楽です。
水やりもほとんど必要ありません。
というか、あまりやり過ぎると、水位が上がってしまって良くありません。
容器の密閉度にもよりますが、たまに霧吹きをしてあげるくらいでいいでしょう。
これは個人的な推測ですが、しっかりと密閉する場合は、数日~1週間に一回はフタを開けて空気を入れ替えた方がいいような気がします。
というのは、植物に必要な二酸化炭素が不足する可能性がある、と考えているからです。
苔や水草にしても、蓋を閉めっぱなしにしていると、どうも育成がうまく行かないことが多く感じます。
この栽培方法に関して、僕の場合は頻繁にケースを移動したり、ポットを別の容器に入れ替えてみたりと、落ち着きがない人間なので、
移動させやすいようにポットに植えて腰水で管理するようにしています。
土の入ったケースごと運ぶのは、結構重たいですからね。
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