メダカを飼育していてよく聞かれるのは、
「メダカって酸素いらないの?」
てことなんですが、これ、ちょっとモヤモヤしますよね。
そりゃ酸素はいります(笑)
要は、
「エアレーションやフィルターはいらないの?」
ってことですね。
基本的にメダカを飼育する場合は必要ないという情報が多いですが、
メダカにもエアレーションやフィルターはあった方が断然いいんです。
固定観念でメダカはエアー無しで飼育するもの、と思い込むのはもったいないですよ。
もくじ
エアレーションやフィルターを設置するメリット
何も設置しない場合に比べて、明らかに水質が改善・安定します。
メダカが調子を崩す頻度も少なくなりました。
また、フィルターを設置する場合は、青水を抑制し、水の透明度を高める効果もあります。
水質が安定する理由は?
あくまで推測ですが、水を浄化するのはバクテリアの働きです。
水が循環していないと、バクテリアが活動するのに必要な酸素が不足する場合があるから、
というのが一番の理由ではないでしょうか。
また、シンプルなレイアウトをすることが多いメダカ水槽では、バクテリアの住処があまりないので、
それだけフィルターの存在意義が大きくなるのでしょう。
冷静に考えてみれば、メダカだけがフィルターを必要としないなんて、おかしな話です。
バクテリアとろ過の概念を忘れてはいけませんね。
本当に日光と青水に、フィルターの代わりになるほどの浄化能力があるでしょうか?
すこし太陽の力を過信しすぎている情報が多い気がします。
水を張っただけの水槽で水質が安定しない理由は?
エアレーションやフィルターなしで、砂利も土も敷かない状態(ベアタンク)で飼育するとします。
そのような環境では、ろ過の働きの大半は、水槽壁面に付着するバクテリアに依存していると僕は考えています。
そして、日光にあたって藻類が発生したり、糞などの汚れが溜まることで、水が澱む部分が発生するなど、
ちょっとしたことで壁面のバクテリアの活動が妨げられている可能性があります。
メダカのベアタンク飼育の不安定さは、このようなことが原因のひとつとなっているのではないでしょうか。
ベアタンクでも飼育はできるんですけどね。
トラブルが起きやすい、という話です。
また、赤玉土を入れてメダカの飼育がうまくいく理由も、単純にバクテリアの居場所が増えたことが大きく関係しているような気がします。
エアレーションかフィルターどっちがいい?
当然、何もしないより、エアレーションした方がいいです。
でも、普通にエアレーションするよりも、フィルターを設置してあげた方がもっといいです。
ただ、フィルターを全部の水槽にそろえるのはお金がかかってしまいますね。
フィルターを使わないコスパのいい方法があります。
エアレーション+赤玉土を入れてあげる事で、フィルターに負けないろ過が期待できます。
赤玉土にバクテリアを定着させ、エアレーションによってそのバクテリアに酸素を供給する、という事です。
実質、フィルターを使っているのとそんなに変わりませんね。
メダカ愛好家やプロを参考にしよう
わかりやすく素晴らしい動画を発見しました。
この方はポット入りの赤玉土を置いて、エアレーションをして管理をされています。
結構な密度でメダカが入っている水槽を確認できますが、水の透明度も高く、
メダカのコンディションも非常に良さそうです。
このように直接赤玉土を敷かない理由は、メンテナンスの面でその方が優れているからです。
直接敷いてしまうと水換えの際に、底に溜まった糞を簡単に取り除けなくなります。
容器に入れた少量の赤玉土によって、十分にろ過が機能していることが分かる、非常に参考になる動画です。
こちらの方は、メダカ屋さんをされている方です。
お客さんにメダカが見えやすくなるよう、水を透明にすることを目的として底面式フィルターを設置されています。
青水になってしまうとメダカを観察しにくくなり楽しくありませんよね。
また、メダカのコンディション悪化のサインを見逃してしまうこともあります。
フィルターは水を透明にする効果がある、ということがこの動画から分かるかと思います。
底面式フィルターは特に効果があるのかもしれませんが、ほかのフィルターでも青水を抑制する効果があります。
エアレーションやフィルターを設置する際の注意
メダカは速い水の流れを好まないので、泳ぎ方を見ながらエアーの量を調節してあげましょう。
メダカが水の流れに逆らって泳ぐようだと、強すぎます。
あまり強い水流だと、メダカが疲労してしまいます。
ぼくの失敗談
メダカ飼育を始めたばかりで、小規模に飼育しているときは、エアレーションやフィルターを設置して管理していました。
あの時は1シーズン通して、特にメダカの調子が落ちるようなトラブルはありませんでした。
メダカの飼育ってカンタン♪と思った僕は大きな水槽を大量に用意して、メダカ飼育の規模を大幅に拡大したのでした。
水槽がたくさんあるし、エアーの配管もめんどくさいからそのまま飼育することに。
すると、あんなに簡単だと思っていたメダカが、しょっちゅう調子を崩すではありませんか。
悪戦苦闘しながら管理しているうちに、気が付くとその年のメダカ繁殖シーズンが終わってしまいました。
1年を無駄にしてしまいました。
エアレーションやフィルター、そしてバクテリアの住処の大切さについて、改めて考えさせられた失敗経験でした。
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