【メダカ養殖】効率良くメダカを殖やす繁殖のさせ方は?

こんにちは。

今回は効率の良いメダカの殖やし方についてまとめていきます。

メダカの繁殖方法のパターンは?

  1. ホテイソウやシュロなどに産み付けさせ、それを別水槽に移す

  2. 卵をぶら下げたメダカから直接タマゴを取り、小さな容器で水を清潔に保ち孵化させる

  3. 大き目の水槽でしばらく親魚を泳がして卵を産ませ、親魚を別の水槽に移す

大まかに分けて、上記の3パターンに分けられるかと思います。

 

僕が考える、中規模でのメダカ養殖で1番効率の良い方法は③番の『親魚を別水槽に移す』です。

順を追って説明していきたいと思います。

 

①ホテイソウやシュロに産み付けさせる方法

一番簡単でメジャーな方法は1番の『ホテイソウやシュロなどに産み付けさせ、それを別水槽に移す』です。

 

この方法では、沢山の水槽が必要になります。

その理由は2つあります。
一つは孵化する時期がズレると稚魚のサイズに差が生じるため、共食いや小さい方の稚魚に成長不良が起きる事を防ぐため。

2つ目は、水槽内の稚魚の密度が高いと成長滞るため。

デメリットとして、同時期に孵化した稚魚であっても、成長スピードに差が出てしまうため共食いが起こりやすく、
稚魚をサイズ別に選別する必要があります。

メダカ愛好家の方がプランターをずらっと並べてある光景を見たことあるかと思います。

 

②卵を直接親メダカから採る方法

卵をぶら下げたメダカをアミで掬い、手の平に乗せて直接卵を指で採ります。

慣れるまで少しコツが必要です。
幸いなことにメダカの養殖業者さんがYouTubeで動画をあげてくださってますので、
実際に見て練習されると良いかと思います。

 

採った卵の塊は、手のひらに乗せて指でグリグリ~として卵をばらけさせます。

そしてプリンカップやシャーレ、タッパーなどで、水道水を小まめに換えながら孵化するまで管理します。
水道水にメチレンブルーを混ぜると、カビに侵されにくくなり、ふ化率が上がります。

 

この方法はは繁殖力の弱いメダカに有効で、確実にメダカを殖やしたいときに効果を発揮します。

 

デメリットとしては卵の容器内の水を毎日~数日おきに変えてやる必要があるので、その手間が結構大変です。

水替えが必要ですから、この方法の場合は、水場に近い場所で、屋根のある場所でなければなりません。

 

 

さて、①・②番について手短ですが僕なりに解説してみました。

①・②・③はそれぞれメリットとデメリットがあり、
飼育する環境によってもどれが一番効率のいい方法かが変わります。

自分に一番合う方法を試してみるのが良いかと思います。

③の説明の前にちょっとしたお話を。

水槽の数だけ手間が増える?

僕は水槽の大小に関わらず、水槽自体の数が増えるとその分多くの労力がかかってしまうと考えています。
大量に養殖するための効率を考えると、水槽の数は少ないに越したことは無いということです。

究極は大きな養殖池を作ってしまうということです。

しかし大きな池を作るためには、当然土地の確保や資金面などで、ハードルが高いです。

また、1つの池につき、メダカの品種は1種類に限定されてしまうでしょう。
大量に売れるメダカといえば、種類は限定され、単価も低くなってしまいます。

できればメジャーな品種を押さえつつ、そこそこに高価な品種も扱いたいところです。

つまり、多品種少量生産(といっても1品種当り数千匹~)です。
ですが、品種が増えれば増えるほど、水槽の本数が必要となり労力とコストが必要となります。

できる限り水槽の本数を抑えつつ、労力とコストを極限まで抑えるには、どの方法が良いでしょうか。

 

その答えが③の「親メダカを移す」です。

 

 

卵ではなく、親を移す!!

 

この方法には条件がありまして、当然広めの土地が必要です。

メリットは?

親魚を移す繁殖方法には、大きなメリットが2つあります。

1つ目メリット。
実はメダカの卵は、ホテイソウに産み付けられたものだけでなく、水槽の底にも意外なほどたくさん落ちています。
親魚を丸ごと移す事で、この底に落ちた卵を孵化させることができるのです。

2つ目のメリットです。
しばらく親魚をホテイソウを入れて飼育した広い水槽には、なにかしら稚魚の餌となる微生物が豊富にあるようです。
ふ化したての、小まめな餌やりが必要なシビアな時期を簡単に乗り越えることができます。

給餌回数は、一日1回~2回の給餌でも成長します。
とはいっても回数が多い方がもっと成長を早められるでしょう。

 

他にも、

  • 水槽が広いので共食いが起こりにくい(選別の手間の削減)
  • 水量が確保できるため水質・水温の変化が緩やか
  • 水槽の本数が少ないので換水の手間が減る(ほとんど換水しなくてもOK)
  • 幅が1m程度なのでトンネル支柱を使用して遮光ができる(ビニールを張れば雨が防げます)

など、メリットがたくさんあります。

実際の方法は

親魚を残さず掬い取るためには、広すぎる水槽では大変な労力となるので、水槽の奥行きは、1m程度にしておいた方がよさそうです。

農業の畝のようなイメージでずらっと並べます。

僕の場合は大体2m×1mの手作りのビニールシート水槽で繁殖・育成させています。

屋外飼育は青水になることが多いので、メダカを目視し辛く、水位を下げることが必要になるでしょう。

水槽に対して親魚の密度が低すぎると、雄が雌を追いかけるのに疲れ、産卵がうまく行かないようです。
上記の水槽の場合、20~30匹程度は入れるようにしています。

 

大型水槽は何本用意する?

以前丸太で大型水槽を作る記事を上げたのですが、もっと楽に、安く作る方法を考えましたので、
それについてはまた今度記事にしたいと思います。

現在、1日に1本のペースで大型水槽を制作してまして、
シーズンの終わりまでに100本以上制作する計画です。

既にもう産卵が始まっているので、計画するのが遅すぎるんですが(笑
大型水槽の大量生産の方法を最近思いついたのでしかたありません。

 

それでどれだけ稼げる?

適当な計算をすると、
1水槽当り1年で400匹生産できれば、年間4万匹。

1匹50円の利益が出れば年間200万です。

あくまで机上の空論に過ぎませんが、「とにかくやってみよう」なので、
本当にそれだけ収益化できるのか、あくまで副業なので余力をしっかり残せるのか、
試していきたいと思います。