もくじ
ピーコックガジョンはどんな魚?
ピーコックガジョンは、パプアニューギニアに生息する、ハゼの仲間です。
体長は4~5㎝程。
非常に美しい体色をしています。
![](https://i2.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/01a71d911fed5fad74ee947d75a7c50ec6dfd0efc8-300x225.jpg?resize=300%2C225)
飼育は難しくなく、丈夫で病気もしにくいです。
水草水槽によく映えます。
注意点としては極端な低pHには弱い面があります。
特に幼魚は低pHに弱いので、できれば水替えを小まめにしてあげた方が良いでしょう。
とはいっても、ふつーに管理していれば何ら問題なく、非常に飼いやすい魚だと思います。
混泳
基本的には大人しい魚なので、
水草水槽など障害物がたくさんある水槽では、小型魚との混泳で問題になることは稀です。
他種の魚に興味を示すことはあまりないようです。
ただし、成熟して体が大きくなった個体は、障害物の少ない水槽で飼育すると、同種間や混泳している他種の魚の
ヒレを齧ってしまうことがあります。
また、ミナミヌマエビなど小さなエビは、ある程度成長した個体は捕食してしまいます。
成熟すると割と大きくなってしまいますので、これは仕方ないですね。
余り泳ぎ回らずに、底の方をゆっくり巡回しながらエサを探すタイプの魚なので、
ミナミヌマエビは狙われやすいのでしょう。
エサ
人工餌をあまり食べないという情報もありますが、
家の場合はどういうわけか、人工飼料をモリモリ食べます(笑
購入当初からよく食べてたので、現在流通しているものについては、エサの心配はいらないんじゃないでしょうか。
ただし、あまり水面まで餌を食べに来ることは無いので、
水面に浮かぶフレークイプより、顆粒タイプのエサの方が適しています。
もし人工飼料を食べてくれなければ、しばらくは赤虫を与えながら少しづつ人工飼料に慣れさせると良いでしょう。
ピーコックガジョンの繁殖
このド派手でかわいいピーコックガジョン。
実は繁殖も簡単に楽しめるお魚です。
繁殖のコツや注意点について少しお話していきます。
雌雄の見分け方
![](https://i2.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/01a71d911fed5fad74ee947d75a7c50ec6dfd0efc8-300x225.jpg?resize=300%2C225)
左が雄、右が雌です。
![](https://i0.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/016d7c4678a556e58bd976435029547103aadd67f8-300x225.jpg?resize=300%2C225)
雄は成熟すると頭部が膨らんで、顔つきが厳つくなります。
体長は雄の方が雌よりもやや大きくなります。
雄の方が、やや気性が荒い気がします。
![](https://i1.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/0197994f668689e4221cdc01a2754b098f558a31e1-300x225.jpg?resize=300%2C225)
雌は成熟すると腹部が膨らんできます。
尻鰭の黒い縁取りがオスに比べて目立ちます。
産卵床
流木の陰や陶器製の土管など、割とどこにでも産卵しますが、
今までの経験上、出入口が1つの、ドーム型のシェルターを産卵床として好むようです。
我が家のピーコックガジョンは、タコツボや土管などを一緒に入れた場合、
ドーム型シェルターに優先的に産卵します。
また、土管タイプに産卵した場合、失敗することが多いような気がします。
背後から他の魚が侵入してくるというストレスがあるのでしょうか、
途中で親魚が卵の世話を放棄(食卵している?)ことが多いように感じます。
シェルターが小さいと、産卵・卵の世話がうまく行かないので、
親魚の体の大きさに合ったシェルターを選んであげましょう。
ピーコックガジョンの産卵
雄がシェルターに陣取り、メスにヒレを広げてアピールをして誘い込みます。
この時のオスはギラギラと輝き、とても美しいです。
雄と雌が一緒にシェルターの中に入れば、直ぐに産卵を始めるでしょう。
メスは産卵した後、立ち去ります。
オスが孵化するまで卵を守るのです。
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![](https://i2.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/01ececaf5c682f72170045c61b14125084214a026c-300x225.jpg?resize=300%2C225)
![](https://i1.wp.com/aqua-naotaro.com/wp-content/uploads/2018/01/01ced5797c72b0efbb1cc1dafc5c79f7a8ca5c2ae2-300x225.jpg?resize=300%2C225)
オスがヒレを盛んに動かして、卵に新鮮な水を送ってあげる様子が観察できます。
どうも写真ではすでに孵化しているようですが。
シェルターに他の魚が近づくと追い払います。
エビや小さなコリドラスなどがうっかりシェルター内に迷い込むと、口でパクっと咥えてシェルターの外にポイっと捨ててしまいます。
ピーコックガジョンの気が散りますし、小さな魚やエビには負担が掛かるので、繁殖させる場合は単独飼育の方が良いでしょう。
稚魚の隔離
孵化後はしばらく壁面に引っ付いてるようです。
そうなったらプラケなどで水ごとシェルターを回収し、小型水槽やプラケに隔離します。
自分は試したことが無いのですが、自由遊泳を始めても、親魚はそんなに食べようとしないそうです。
自由遊泳を開始してから、スポイトで回収しても良いかもしれません。
稚魚の育て方
稚魚が泳ぎだしたら、あとはそんなに難しいことはありません。
きっと高い生存率で、たくさんの稚魚を元気に大きく育てることができるでしょう。
稚魚のエサ
稚魚は最初ブラインシュリンプを食べないという情報もありますが、
うちの場合は、自由遊泳を始めた当初から食べてるように見えます。
親魚のサイズとか関係あるんでしょうか。今のところわかりません。
稚魚が泳ぎだす前に、早めにブラインを沸かしておきましょう。
自由遊泳を始めたら、1日に最低2回ブラインを給餌します。
もちろん3回、4回あげた方が絶対いいのですが、2回でも何とか育ちます。
僕は念のためウィローモスを一掴み入れてます。
ウィローモスには小さな微生物が付着しているからです。
ある程度ピーコックガジョンの稚魚が成長してきたら、人工飼料をあげてみましょう。
そんなに苦労することなく、ブラインから人工飼料に切り替えることができるはずです。
注意点
先ほども記述しましたが、幼魚はやや低pHに弱いようです。
水替えをさぼると小さい個体から死に始めてしまいます。
なるべく小まめに水換えをしましょう。
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